日本も中国も米を主食とする文化を持つ国だ。日本では栄養的な観点などから玄米や精米しすぎないお米が好まれる傾向にあるが、中国ではピッカピカになるまで精米する文化が根付いているようだ。


 中国メディア・今日頭条は17日、「日本ではどうしてお米をピカピカに精米しないのか」とする記事を掲載した。記事は、食味に影響する表面のぬかを取るとともに、お米を白く輝かせる精米の技術は日本から入って来たものだったことを紹介。精米技術が伝わった当初は主に1回のみの精米だったが、2004年に食糧の仕入れや販売が全面開放されるとコメが供給過多となり、加工業者たちが消費者の心をつかむために3度、4度と精米を繰り返すようになったと解説した。

 そのうえで「精白米がわが国のお米市場を制覇するなか、日本では逆に精米をしなくなってしまった」と紹介。その理由とともに、中国でも「精米文化」を見直すべきであることを説明している。

 1つ目の理由として、栄養面の問題を挙げた。精米を繰り返すことによって最も栄養のある外層が除去されてしまい、分解されて糖に変わるデンプン質ばかりが残ると紹介。精米すればするほど血糖値の上昇スピードを示すGIが高くなり、高血糖を引き起こしやすくなると伝えた。

 2つ目に挙げたのは、浪費の問題だ。コメは精米によって5%近い重量が減少するとし、年間2億トンのコメが生産されると仮定した場合に精米によって1000万トンのムダが生じると指摘。また、精米に必要な電気の浪費も軽視できないレベルであることを説明している。

 そして3つ目は、ピカピカに精米することで質の悪いコメや添加剤を加えたコメなどの判別が難しくなることを挙げている。
食の安全に対する憂慮が強く、変質した食品や偽装を施した食品が市場に流通するリスクが高い状況にある今の中国では、特に切実な理由と言えるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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