中国メディアの今日頭条は23日、中国人はアニメなどを通じて表札の存在を知ってはいるものの、表札は「理解できない」存在であることを伝えつつ、「日本人はなぜ門扉に苗字を掲げるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。
まず記事は、日本人は「苗字」を大切にする民族であるとし、明治時代にすべての国民が苗字を名乗ることが義務付けられたと紹介。そして、明治時代に始まった郵便事業の効率化を図ることが表札を掲げる当初の目的だったと伝えつつ、関東大震災以降に各家庭の門扉に表札が出されるようになったとした。
ほかにも、自然災害が関係していることも紹介した。「地震が発生し、多くの家屋が倒壊した場合、家族の名前が記された表札があれば救助に役立つ」とした。さらに、苗字がその人の仕事を表していることや、どのような家系なのかも知る手がかりになることも紹介し、一般的な表札は1万円(約1500元)もするうえ、さらに高額な表札も存在することを驚きとともに紹介した。
前述のとおり、中国の一般家庭では門扉に表札を掲げる習慣はない。日本には読み方の違いも含めれば20万を超える種類の苗字があるとされるが、日本と違って中国では苗字の種類が非常に少なく、仮に中国で表札を掲げるとしたら、「王」や「李」、「張」、「陳」、「劉」という表札ばかりとなってしまうだろう。そのため、表札を掲げたとしても、どの「王さん」なのかということになりかねず、逆に混乱が生じる可能性は否定できない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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