7月1日、香港は中国返還20周年を迎えた。一国二制度のなかで大きく変わった部分と、変わらない部分があるが、街で見かけるタクシーの車種は後者に入るようだ。
中国メディア・今日頭条が6月30日に伝えた。

 記事は、「7月1日に香港返還20周年記念日を迎えたが、香港の街に立ってみると、タクシーとして依然としてトヨタのクラウンが使われていることに驚く」と紹介。香港のタクシーはクラウンコンフォートほぼ一色であり、1990年代にスリップしたような、われわれがかつて見たような香港映画の名作のシーンのような感覚に陥るとした。

 そのうえで、コンフォートが1995年から使用開始され、いまだにタクシー車両として愛されている理由について、ドライバーたちが「運転しやすい。動力も加速もいい。静かで快適だし、それに丈夫だ」と語っていると伝えた。そして「クラウンの品質には敬服せざるを得ない」としている。

 記事は、数あるクラウンのモデルのなかでコンフォートはタクシーや企業の業務用、教習車専用の車種として開発、設計されており、性能や耐久性に優れていると紹介。日本や香港、シンガポールなどでは主要なタクシー車両として選ばれていると伝えた。

 日産セドリックと並んで日本のタクシー業界で大きなシェアを持ってきたコンフォートとクラウンコンフォート。セドリックが2014年に販売終了となったのに続き、両車種も先日販売が終了した。香港では日本同様、セドリックに代わってNV200が新たな日産のタクシー用車両として導入されているが、クラウンコンフォートも今後、徐々に後継車種に置き換わっていくことになりそうだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Igor Demchenkov/123RF)


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