中国メディアの今日頭条は15日、中国の1人あたりGDPが日本の水準を超える時期について、中国人ネットユーザーたちの予測を紹介する記事を掲載し、「多くの中国人は最短でも10年、長ければ30年はかかると見ている」と伝えている。
記事は、中国のネットユーザーたちの声として「経済発展には限界があるが、中国の限界は今ではない。わが国の天然資源の枯渇を心配する声もあるが、中国国内に眠っている天然資源は中国人が思っているよりも多い。中国が日本を越えるには時間が必要なだけだ」という意見や、「家電産業ではすでに日本を越えた。次は造船、高速鉄道、原子力発電産業が日本を超える番だ。自動車で日本を越えるのは難しそうだが、その他の業種で中国は日本を超えることができる」といった意見を紹介した。
2016年における中国の1人あたりGDPは8123ドル、日本は3万8894ドルだった。13億人を超える人口を抱える中国がこの差を埋めるのはそう簡単ではない。一部のネットユーザーは「仮に日本の成長率が今後0%だったと仮定し、さらに中国が毎年10%の成長を続けることができたとしても、中国が日本を超えるには17年かかる」と指摘する一方、日本経済も当然成長するうえ、中国の経済成長率が鈍化傾向にあるため、かなり時間がかかるのは間違いないという声も見られた。
一方で、中国の指導部を信じているという主張も見られ、「20年、長く掛かったとしても30年で日本を越える。
中国では多くのネットユーザーが、今後20-30年で1人あたりGDPでも日本を超えると考えているようだ。記事で紹介されていたのはあくまでも個人的な意見だが、中国の経済成長率の鈍化や債務の増加など不安な兆候も指摘されている。今後もこれまでのように成長を続けられるかどうか、注意深く見守っていく必要があると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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