経済が発展したことで、自動車の保有台数が伸びている中国。だが、多くの消費者にとって自動車はまだ安い買い物ではなく、それゆえ車を購入する際には安全性や燃費、維持費など様々な要素を考慮して選ぶ人が多い。
よほど裕福な人は別として、一般的な消費者であれば購入した車はできるだけ長く乗りたいと考えるのではないだろうか。

 中国では日系車やドイツ車は品質の高さで高く評価されているが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本やドイツでは時折、非常に古い車が街を走っているのを見かけると紹介する一方、中国では旧車やクラシックカーを見かけることはほとんどないと指摘し、その理由を考察している。

 記事は、愛着のある車を長く乗るという文化は非常に素晴らしいことだと指摘し、ドイツをはじめとする欧州や日本ではクラシックカーを高く評価する文化と基盤があると紹介する一方、中国にはそのような文化どころか、クラシックカーそのものが存在しないのが現状だと指摘した。

 その理由として「中国の自動車産業の技術力不足」を挙げた。中国車は5ー8年ほどなら何とか乗ることができるとする一方、品質と耐久性に問題があるため、20ー30年も乗るなど到底不可能だと指摘した。

 さらに中国では「環境保護の観点による制約」があることも挙げ、中国では新車登録から15年が経過した車は年2回、20年以上の車は年4回の車検が必要で、さらに走行距離が60万km以上に達した自動車は廃車になることを挙げ、クラシックカーが存在できる余地がほとんどないのが現状だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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