経済のみならず科学技術でも日本を追い越したと自負している中国だが、実際にはどうなのだろうか。中国メディアの網易は1月25日、日本に3年留学した中国人による感想として、「日中の差は驚くほどだ」とする記事を掲載した。
日本での3年間の留学後、中国で2年働いたという中国人筆者は、実体験をもとに日中を比較した正直な感想を記している。

 まず、日本人の国民意識について、「日本人は中国をライバルとは見ていない」と紹介。何かにつけて日本をライバル視している中国人にとってショックな話だろう。また、中国がたびたび要求する「戦争の謝罪」に関しては、日本人はもし中国が日本を占領していたらもっとひどいことをしただろうと思っていると伝えた。

 さらに仕事面では、日本企業を訪問した際に感じたのが、「ハイエンド産業の差」が日中であまりに大きいことや、日本企業は「作業効率」が高く、中国の100倍どころではないほどだと絶賛。「政府機関の対応」はホテル並みに礼儀正しく親切で、中国と比べると「ため息しか出ない」と感想を述べた。

 また、日本企業は「収益面」でも中国企業と大きく異なるという。政府に寄生する中国企業とまるで違って、生産時のコストを非常に重視しており、日本企業の基準からすると中国企業は生き残れないとまで断言した。

 教育に関しては、日本の子どもは規律性や団体意識が強く、教育面では世界で最も成功していると評価。教師の素質が高く、知識の伝授のみならず、忍耐心や責任感が非常に強くて、教育者としての意識が高いため、教育面での日中の差は極めて大きいと論じた。

 記事は全体として、「日本と中国の差は大きすぎる」と結論。「日本人という国民は尋常ではない」のは間違いなく、今は日本を批判するよりも中華文明が偉大だと胸を張って言えるようになるために、日本がどうやって現状にたどり着いたのかを考えるべきだと訴えた。
急速な経済成長を遂げた中国だが、真の大国となるまでには時間がかかるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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