中国メディア・今日頭条は24日、「深夜、1人で日本の地下映画館に行った」とし、その内部の様子にいささか衝撃を覚えたことを紹介する文章を掲載した。

 文章の作者は、大阪旅行にやって来た中国人観光客だ。
「多くの人は日本に対し温和と残忍の共存といった複雑なイメージを持っているかもしれない。今回自分は独自のスタイルで、日本人のディープな生態について探ってきた」としたうえで、真夜中に大阪・新世界にある地下映画館「日劇シネマ」を訪れた様子を綴っている。

 まず、「入口にはレトロな雰囲気が充満している。ここに来る観光客は少ないが、地元の人が多く出入りしている。ここは地上と地下に映画館があり、地上は普通の映画を上映している。そして、地下はだ、日本の、あれだ。
分かるだろう。旅の思い出に地下の映画館に入った」とし、ポルノ専門の「日劇シネマ」を選んで入ったことを伝えた。

 そして、「チケットは幸い自動販売機。もぎり係は少なくとも80歳はいっているだろうご老人で、居眠りしていた。中に入って、さぞや激情に満ちているだろうと思いきや、全くの予想外。そこはまるで孤独なお年寄りかホームレスの収容所のような空間だった。
客はほとんどが年配者で、居眠りしている人もいる。座席の手すりは跳ね上がらないのに、それでも座席をベッド代わりにして寝ているのだ。一方で、新聞を広げて読んでいる普通のサラリーマン風の人もいた」としている。

 部屋に入って程なくすると照明が落ちて作品の上映が始まったというが、文章は「それでもホール全体には全く生気が感じられず、色気や熱気でムンムンだろうという想像とは全くかけ離れたものだった。基本的に、若い人はこういった映画館に来て娯楽を楽しむということはないのだ」と伝えた。

 先進的な技術や設備、華やかで賑やかな商業施設も確かに日本で見られる光景の1つだが、それがすべてではない。
文章の作者が踏み入れた世界も、間違いなく日本社会の一部分なのだ。個人旅行が増え、旅行の目的や行程が多様化するなかで、これからますます多くの中国人観光客が、日本のディープな部分に触れ、発信していくことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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