記事は、「日本の台頭、発展と地理的条件を議論すると、往々にして2つの派閥に分かれる。一方は狭い島国で天然資源に乏しく、地震のような災害が日常茶飯事であるといった悲観的な見方だ。そしてもう一方は、緯度、温度、海洋といった要素が非常によい条件をもたらしたという考え方だ。意見はさまざまだが、日本は独特な地理上の強みを持っていて、これらの強みが発展するうえで非常によい条件を生んだというのが実際のところだろう」とした。
そのうえでまず、緯度上の強みについて紹介。「地図を見ると、日本の大部分が北緯30度から60度の間に入っている。地理に明るい人であれば知っていると思うが、このエリアは人類の文明発展にとってベストポジションであり、4大文明もおおむねこのエリアで起こった。そして、近代以降の列強である米・英・独・仏もこの帯に位置するのである」と説明した。
続いて、気温面でも恵まれていることに言及。「気温は気候の大きな基礎であるとともに、工業や農業が発展するうえでの必須条件の1つでもある。その点日本の気候は主に温帯から亜熱帯モンスーン気候に属しており、温暖で四季がはっきりしていて、農工業の発展に非常に適していた」と説明した。
さらに、「悲観派」が理由として挙げた「国土の狭さ」についても、実は発展に寄与した可能性があることを指摘し、「国土が狭いゆえに、優れた資源を集めやすく、急速に発展できた部分がある」とした。そして、最後に「大航海時代以降、海は国の発展にとって大切な要素となったが、日本は良好な天然の港とすぐれた海洋環境に恵まれており、これが彼らにとって最大の強みになった」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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