中国は海洋強国に向けて海軍の軍備強化を進めている。ウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」を改造し、遼寧号として運用しているほか、中国国産としては初となる空母もすでに進水し、各種試験を行っている。


 中国にとって空母保有は悲願であっただけに、今も中国国内では空母建造や空母の試験に対する関心は高いが、中国メディアの快資訊によれば、中国でこのほど「中国国産の空母が日本国旗を掲げていた」として話題になったという。

 記事が掲載している写真を見ると、確かに中国空母には日の丸のような旗を掲げており、その旗の上にはそれぞれ違うデザインの旗が2つ、掲げられているのが分かる。中国のネットユーザーたちが「中国空母なのに、日の丸を掲げている」と勘違いしても仕方がないほど似ているのは確かだ。

 記事は、「中国空母が日本国旗のような旗を掲げているのを見た中国のネットユーザーたちは当初、意味が理解できずに困惑や憤りの声をあげた」ことを伝える一方、日本国旗のような旗は実際には日本国旗ではなく、「国際信号旗」であることを紹介した。

 国際信号旗は船舶の通信を行うための世界共通の旗で、「文字旗」と「数字旗」を組み合わせて使用するものだ。この「数字旗」の「1」を示す旗は白地の赤い丸であるため、確かに日本国旗の日の丸に見える。記事は中国空母が掲げていた旗の組み合わせから「RU1」を示し、その意味としては「試験運転を行っている」というものであることを紹介し、中国ネットユーザーたちの困惑や憤りは「早とちり」であるとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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