中国メディアの快資訊は28日、バランの役割を紹介する記事を掲載し、日本と中国の料理人の考え方に違いがあると指摘している。
記事は、高級な日本料理店では「プラスチック製のバラン」ではなく「青紫蘇」など本物の野菜が料理に盛り付けられていることを紹介し、これには、見栄えをよくすることだけではなく、「食品の生臭さを消す働きをする」と伝えている。弁当などではコストや手間の兼ね合いもあって、本物の野菜を使って「味移りを防ぐ」ことが難しいため、プラスチック製バランで代用しているのだと紹介した。
中国料理にも食品彫刻の技術があり、高級料理店へ行けば料理と共に見た目も楽しませてくれる。だが、記事は一般的な中華料理のシェフは味とスピードにこだわるゆえ、「盛り付けの見た目については重視していない」と、日中の料理人の考え方が異なっていると主張。それゆえ、中国で販売されている弁当に「バラン」は添えられていない。そもそも、冷めたご飯を食べる習慣のない中国では、工場で生産された弁当を見かけることは非常に少なく、大衆食堂で食べるか、弁当箱に詰めてもらって持ち帰って食べることが多い。
日本料理も中国料理も美味しい料理を提供してくれる。だが、日本料理には見た目の美しさも、美味しい料理の要素と考えられている。プラスチック製の「バラン」は確かに食べることはできないが、その役割の背後には味が混じらないようにという配慮があるのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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