中国ではかつて日本の様子は一部のメディアを通じてしか知る機会がなかった。だが、留学や研修制度、さらには旅行で日本を訪れる中国人が増加したことで、身近な知り合いからもリアルな日本について耳にする機会が増えてきたようだ。
中国メディアの快資迅はこのほど、日本と中国の路上で見られる秩序の違いについて論じる記事を掲載した。

 急速な経済成長に伴って、中国人の生活もここ数年で大きく変化を遂げている。例えば、中国では自家用車を持つ人が急激に増加しており、車は生活に大きな利便性をもたらす半面、中国の都市部では慢性的な渋滞や深刻な大気汚染が発生するようになった。

 記事は日本と中国の路上における秩序の違いとして、「日本では道路を走る車のスピードが速い」と強調し、それが可能なのは「日本のドライバーと歩行者が交通ルールをきちんと守っているため」であると指摘した。

 中国では交通ルールを守らずに道路を横切る歩行者や自転車、電動バイクが多い。それゆえ交差点の信号で進行方向が青であっても、ドライバーは信号無視する人に細心の注意を払い、速度を落とさなければならず、慢性化する渋滞の一因となっている。

 また、中国を訪れたことのある日本人ならば、路上でけたたましく鳴り響くクラクションの音に驚いた経験があるだろう。中国の路上では無理な割り込みや急な車線変更、さらには自分勝手な路上駐車が頻発しているため、自動車の増加に伴って、ますます道路上で混乱が生じるようになっている。それゆえ訪日中国人は「日本の路上では車と人が非常にスムーズに流れていることに驚きを隠せない」ようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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