記事はまず、国家の実力は、GDPだけでは測れないと指摘。工業、農業、サービス業のいずれもGDPの数字に表すことができるが、数字が同じでも発展の程度が同じとは言えないとしている。一方は農業国でもう一方は工業国ということもあるからだ。
記事は、「日本と清がまさにそうだった」と違いを指摘。日本は明治維新後に各分野を西洋から学び、制度、文化、技術、さらにはライフスタイルまで吸収し、徹底的な改革を遂げた。そのおかげで急速に工業化を進めることができたのだが、「中国は違った」という。中国も西洋から学んだものの、「単純に技術面だけ」を学び「縁木求魚(えんぼくきゅうぎょ)」になってしまったと残念がっている。
その点、日本は西洋から学んだ結果、大胆に改革できたという。中国の洋務運動が国営企業を変えられず、「正常な運営さえもままならないのに技術の進歩など期待できない」状態だったと指摘した。日本と清とはGDPでは大きな格差があったものの、「一方は工業国、もう一方は農業国」だったために日本の勝利が可能になったと記事は主張している。
GDPの数字だけでは国の実力を測れないというのは今も同じではないだろうか。中国はGDPでは世界第2位の経済大国となり、都市部での生活は先進国とほぼ変わらないほどだが、一方で遅れている分野も多々ある。その意味では、中国自身がうまく使い分けて自称する「開発途上国」というのもあながち間違いではないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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