中国メディア・東方網は13日、日本で「こそ泥」をあまり見かけないのは日本人のモラルが高いというよりも、物を盗むことに対するペナルティが非常に厳しいからだとする記事を掲載した。

 記事は、日本を訪れると一般の住宅に防犯ドアや防犯窓が設置されていないことになんとなく気づくとしたほか、自転車やバイクを夜中家の外に平然と置いてある、ホテルのチェックアウト時に客室の点検を行わないといった状況に遭遇すると紹介。
「これらの状況から浮かび上がってくるのは、日本では人に物を盗まれるという状況を考える必要がないほど安全かつ安心だということだ」と伝えた。

 そのうえで、日本で物を盗む人が少ない理由を、「盗みを働きたくても、うかつに働けない」と説明。最大の要因は、物を盗んで見つかった時のリスクが非常に大きく、本人の人生だけでなく家族にも多大な影響を及ぼすことになる点だとした。そして、日本では盗みに対する処罰が非常に厳しく「以前には10円硬貨を盗んだだけで逮捕され、懲役1年の判決を受けた者さえいる」と紹介している。

 記事は、中国の法律もすべてが緩いわけではなく、ある部分においては日本に比べて非常に厳しい罰則規定が設けられていものの、「こそ泥」に関しては比較的寛容であると指摘した。

 また、日本では小さいころから法律教育を実施し、他人の物を絶対にくすねてはいけないこと、他人の落とし物を拾ったら交番に届けること、さもないと窃盗という犯罪行為になることを厳しく言い聞かせる点も、日本における窃盗の少なさを支える大きな要因の1つになっていると説明した。

 そして、最後に「日本人はモラルが高いと賞賛する人がいるが、実はモラルというのは良い制度によって絶えず規制、制約されてきた結果培われたものなのだ。盗みが後を絶たないわれわれの社会において、学ぶべき点がないか考えてみるべきではないか」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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