中国メディア・今日頭条は25日、日本の農村の「改造経験」が、中国の農村が発展していくうえで大きな参考になるとする記事を掲載した。

 記事は、日本の農村というと清潔で美しいという印象を多くの人が抱いているが、実は以前は中国の農村同様荒廃していたと紹介。
それを地元の人びとのたゆまぬ努力によって、現在の様子へと姿を変えたのだとした。

 そして、日本における農村改造の究極的な目標は「緩やかで快適な住みやすい地域づくり」であり、人びとが大都市へ行くことなく質の高い生活が得られ、大都市にいる人が頻繁に訪れたり戻って来たくなったりする「桃源郷」となることだと説明した。

 そのうえで、日本が高度経済成長期に若者の農村離れ、やみくもな工場建築による環境汚染といった深刻な問題を抱るなか、やはり環境汚染に悩まされていた岐阜県飛騨市の瀬戸川地域で1968年に始まった取り組みを伝えている。

 記事は、地元の住民が悪臭漂う川をきれいな流れに再び戻すためのアイデアとして、川に200匹あまりのコイを放流したと紹介。そして、各住民が自宅の前を流れる川の掃除を毎日のように行うようになり、数年間の努力を経て底の見えるような澄んだ川の流れを取り戻し、道路を含む街の環境も大いに改善されたとした。

 現地では今も、伝統的な白壁の土蔵が並ぶ街並みが残っており、その足元を流れる瀬戸川には清らかな水の流れの中で1000匹ほどのニシキゴイが泳ぐ風景を見ることができる。記事は「瀬戸川が今の景観を実現した背景は、行政の政策や指導に任せきりではなく、住民が自ら決定して進め、行政がサポート的な役割を果たしたことがある」と評し、住民が意識を高め主体的に行動することが、中国の農村環境改善においても重要な力になるとの考えを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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