中国は過去にレアアースの輸出制限を行い、結果として自分の首を絞める結果になったことは記憶に新しいが、中国にとってレアアースは本当に切り札として使える資源なのだろうか。
記事は、レアアースについて「工業のビタミンと呼ばれており、スマホのディスプレイから宇宙機に至るまで、あらゆるハイテク製品ににとって必要不可欠な物質」であると紹介し、貿易面で対立する米国ですら、中国のレアアースは関税引き上げの対象から外しているほどだと指摘した。
一方、日本の近海には莫大な規模のレアアースが存在していることが判明していると指摘。米トランプ大統領は大量のレアアース資源が存在するグリーンランドの購入案を打ち出したとおり、米国はレアアースの中国以外の国からの調達に意欲を見せていると指摘し、「米国の支援のもと、日本が海底からレアアースの採掘に成功すれば、中国のレアアース産業における地位が失われるのではないかと危惧する人は少なくない」と紹介した。
記事は、「日米がレアアースの採掘に向けて協力した場合、中国のレアアース産業における戦略的な競争力は削がれてしまうのか」という中国側の懸念について、専門家の見解として「全く心配する必要はない」と主張。なぜなら日本近海に存在するレアアースは「深海の海底」に存在するためであり、いくら日本と米国が協力したとしても「採算の取れる水準での大規模な採掘」は簡単ではないと指摘した。
さらに、レアアースは採掘後に「精製」が必要になるが、高純度のレアアース製品を精製できるようになるには人的資源をはじめ、莫大な投資と時間が必要になるはずだと指摘。中国は精製をはじめとする加工において高い技術力を持つが、レアアース精製などのノウハウのない国がゼロから取り組むには高いハードルが存在すると指摘し、今後も「レアアースは中国にとっての切り札であり続ける」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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