このほど、中国におけるLINEにあたるWechat(微信)などを運営するテンセント(騰訊)がマンガプリに本格的に投資をした。投資規模も1億2500万ドル(約134億円)と巨額で、テンセントのマンガへの本気度をうかがわせる。こうした、成長を支えるのは2000年代以降に生まれた世代。つまり、現在19歳以下の中高生、小学生たちが、この産業の主なターゲットになっている。
中国におけるインターネット産業の巨人、テンセントがマンガ雑誌などのマンガ媒体ではなく、「マンガアプリ」にこれほどの巨額投資をしたのはなぜか? マンガを好む2000年代以降の世代にとって、マンガとはアプリで読むもの、になっているからだ。しかも、多くのマンガはフルカラー、モバイル端末でスクロールしながら読めるよう、すべて縦向きのコマ構成(縦スクロール)になっている。
こうした状況を、日本のマンガ産業は脅威とみなすべきなのだろうか。
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