中国メディア・東方網は18日、日本のごみ処理における「5大原則」と、ごみ分別を習慣化させる「3つの基本」を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本もかつて中国同様環境汚染や生活ごみの処理問題に頭を悩ませ、1970年代より廃棄物処理法などの法整備を進めたものの、ごみの増加に焼却炉の処理能力が追い付かないといった問題がなかなか解決できずにいたと紹介した。


 そして、都市のごみ処理問題で転機となったのが1999年に制定された「循環型社会形成推進基本法」であり、この法規のなかで初めて「リデュース、リユース、リサイクル」という「3R」の理念が打ち出され、ごみの分別やリサイクルへの取り組みが一層加速したと伝えている。

 そのうえで、現在の日本におけるごみ処理は「もともとのごみ産出量を減らす」、「物の使用寿命を延ばす」、「廃品をリサイクル利用する」、「再利用できないものはエネルギーに転換する」、「エネルギーに変えられないものは、適切に処理する」という5大原則のもとに行われているとした。

 また、山東省済南市商河県の代表団が先日東京の青梅市を訪れ、同市のごみ処理への取り組みを視察するとともに、市民のごみ分別の習慣を培う上でのポイントとして「幼稚園からごみ分別について学ばせ、小学生にはごみ処理場を見学してもらうことで、ごみ処理の大変さを認識してもらう」、「街からごみ箱を無くし、市民がごみを持ち帰る習慣を培う」、「ごみ袋を有料化して市民の意識を高め、ごみの産出量を減らす」という3点を学んだと伝えた。

 上海市では7月から厳しいごみ分別の制度がスタートしており、この動きは今後中国各地に広がることになるだろう。何事も習慣化する場合には、小さいころからの取り組みが重要だと言える。子どもたちの習慣や意識を培うことにどれだけ力を入れるかが、制度の成否を左右する大きな要素の1つとなりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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