中国メディアの毎日経済新聞によると、5Gの予約件数は10月9日9時30分前後に1千万件を突破した。各社の内訳は、中国移動(チャイナモバイル)が592.26万件、中国聯通(チャイナユニコム)が200.33万件、中国電信(チャイナテレコム)が207.84万件だった。
各社それぞれ予約者に対し割引を提供しており、例えば中国移動の場合、同社サービス利用期間が5年以上のユーザーは30%、5年未満のユーザーは20%の割引を6カ月間受けることができる。また、各社いずれも指定業者での5G対応機器の購入に充てることができる300元~600元(約4500円~9000円)のクーポン券を配布しているという。
同記事によれば、現在のところ各社いずれも料金やそれに含まれるデータ量等を発表していないが、1カ月当たりのセット料金は190元(約2850円)となる見込みだ。中国国内では、この通信料でも高いと感じられているようで、すでに3割引きのキャンペーンが発表されているが、さらに一段と安い通信料になると見通されている。記事は、「白菜価格になるのはいつ?」と値引きを催促した。
中国にとって5Gは国家的優先プロジェクトであり、高速鉄道網の建設と同様に猛烈なスピードでの整備が進められている。5Gをめぐる米中間の覇権争いは激化しており、米国メディアのウォール・ストリート・ジャーナルは、米国は5Gの初期の展開ではリードしたものの数カ月後には中国に水をあけられる可能性があると指摘している。
日本については、東京五輪に合わせた商用サービス開始が表明されているので5Gの利用が可能となるのは2020年春の見込みで、米中に対して周回遅れとなっている感がある。国家間の意地の張り合いに巻き込まれる必要はないが、米中に比べてずいぶんと遅れるからには、通信の安定度や利用可能エリアの広さなどで質が高いサービスを期待したい。(編集担当:猶木縁一郎)(イメージ写真提供:123RF)
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