記事は、日本が以前に「50年間で受賞者30人」の目標を掲げた時、中国メディアは日本が「大言壮語」を吐いていると報じていたが、すでに半分以上実現していることに愕然としたと紹介。それに比べて中国では莫言氏と屠??氏の2人しか受賞していないと主張した。どうやら中国では劉暁波氏のノーベル平和賞受賞はなかったことになっているようだ。
しかし記事は、中国人の受賞者が少ないことは「中国人が賢くない」ということを意味しているわけではないと主張。一番の違いは「教育」でもなく、結局のところは「金」であると結論付けている。中国では、金がなければ何もできないとよく言われるが、日本の科学技術がここまで発展したのも「資金があったからだ」と論じている。
記事によると、日本はバブル経済崩壊後でさえ研究開発にかける費用を減らさなかったので、今があるという。日本ではそれだけ研究開発に投資してきたともいえるだろう。そのため、日本では自由に研究できる環境があり、科学者という職業も社会的地位が高く待遇も良いと、「やはり金」に尽きると主張している。
もっとも、教育もかなりの程度関係しており、無関係というわけでもないと主張している。中国の教育が試験対策で詰め込み式であるのに対して、日本では「知識を生活に関連させて、興味や疑問を持たせている」と称賛。優秀な人材を育成する環境が整っているという。
一番の違いは「金」と言い切ってしまうところが中国らしいと言えるだろう。ユーザーからのコメントにも、ノーベル賞を取るかどうかはどうでも良いが、「重要なのは金を得られるかということ」という人も見られた。そう言っている間は、やはりノーベル賞受賞にはまだ遠いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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