来日して長く、日本人女性と結婚したという中国人筆者は、日本人に中国や中国人に対するマイナスのイメージを植え付けたのは、日本のメディアだと分析している。また日本人も中国にかかわる悪いニュースを好んで聞くので、メディアはより「偏った話を大げさに」伝えて悪循環になっていると主張した。
例えば、中国ですっかり定着したモバイル決済についても、人々の生活を便利にするというポジティブな話題であるにもかかわらず、日本では負の側面を強調しがちだという。例えば「偽札が多いから」、「中国人は信用がないからクレジットカードが作れない」などのように、「中国の悪い面ばかりを強調する」と不満げだ。
ほかにも、監視カメラの多さや中国製のスマートフォンに関しても同じで、本来は中国の発展の表れなのに「日本メディアにかかれば、プライバシーが守られない、バックドアが仕込まれているという疑い、技術を盗んだなどのような問題にすり替わってしまう」と苦言を呈している。
こうしてみると、日本人の中国や中国人に対する態度は、中国で見られる反日運動のようなあからさまな反感とは違い、中国人が蔑視と感じるような言動に表れているのかもしれない。筆者はその理由を、「経済が停滞している日本人は自信がなく、中国を見下げて日本を持ち上げようとしているのではないか」と分析し、「中国がすごいというのは時間が証明してくれる」と締めくくっている。
確かに、かつての中国のイメージを払しょくできず、真実の姿が見えにくくなっている状況はあるかもしれない。とはいえ、中国人の「祖国の偉大さを証明したい」という愛国主義がこれに拍車をかけているとも言え、お互いの誤解によるところも大きいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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