ここ数年、11月11日になると中国で繰り広げられる熱狂的な「爆買い」イベントのたびに、中国人消費者の莫大なエネルギーを見せつけられる感がある。今年も間もなくその日がやって来るが、中国メディア・人民網は7日、オンライン旅行予約業界も積極的に参加し始めていると報じた。


 記事は、今年の「11・11」まであと1週間を切った今、中国の大手オンライン旅行予約サイトが続々とイベントへの参加に名乗りを上げているとし、あるサイトでは複数の航空会社と提携して独自の優遇プランを打ち出すとともに、国際航空券の0円「秒殺セール」を開催予定だと紹介。重慶発日本行きの直行便が往復で900元(約1万4000円)で売り出されると伝えた。

 そして、旅行業界が「11・11」に積極的に参入するようになった背景には、市民の消費増とともにビザ政策の緩和が続いていることで、若者を中心とする海外旅行者が一層増えていることがあると説明した。セールでは11月から12月にかけての日本やアジア、オセアニア方面の往復チケットが破格の値段で売り出されるようだ。

 記事はまた、中国の国内線航空券のほか、国内のホテル宿泊料、観光地入場料の大幅な割引も数多く用意される見込みだと伝えている。

 物の消費だけではなく、旅行など心の豊かさに通じる消費が中国の市民の間で増えてきたことが、「11・11」のイベントからもうかがえる。11日は週明けの月曜日だが、気の早い人はすでに仕事が手につかずにそわそわしていることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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