中国メディア・解放網は7日、中国で開催されている第2回輸入博覧会に出展している日本の大手自動車メーカー・ホンダについて「本業以外の製品ばかりを展示している」と報じた。

 記事は「日本の大手自動車ブランドの1つであるホンダが、今回の輸入は明らかに『本業そっちのけ』の様相を呈している」としたうえで、自動車を生業としているはずの同社が歩行訓練機、プライベートジェットといった製品を展示する一方で、化石燃料エンジンを搭載した自動車を1台も博覧会の会場に持ち込まなかったと伝えている。


 そして、自動車の代わりに出展された歩行訓練機について、同社はすでに長年歩行訓練機の開発に携わっているとしたうえで、重さ2.7キロと軽量な設備が現在日本の多くの医療機関、リハビリ施設で普及しており、脳卒中患者や高齢者が再び歩けるように支援していると紹介した。

 また、今回同社が唯一四輪自動車として持ち込んだ製品は燃料電池自動車の「クラリティ」だったと説明。製品が展示された水素エネルギー関連ブースでは、同社の燃料電池車開発の歩みが分かりやすく示されているとし、同社では1990年代にすでに最初の燃料電池を動力とするプロトタイプ車が作られていることも見て取れると伝えた。

 「本業そっちのけ」という表現は些かネガティブな印象を覚えるが、記事の作者はもちろんホンダを貶めようとしたわけではない。日本を代表するバイク・自動車メーカーであるホンダが、実にさまざまな分野にチャレンジし、研究開発を進めていることの表れであるとの見方をしており、この点にホンダという企業の強さ、生命力を感じたようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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