ヤフーを参加に収めるZホールディングとLINEの経営統合が基本合意に達し、近い将来にキャッシュレス決済をはじめとする両者の各種サービスの連携がなされる見込みだが、中国では、LINEと同様のチャットアプリ微信(ウィーチャット)と自動車との連携がなされることが話題となっている。

 中国大手ポータルサイトの捜狐等に掲載された記事によると、自動車大手の広州汽車集団の新型SUVであるGS4に車載型の微信が搭載された。


 車載型微信の搭載は新型GS4の大きな目玉であり、同記事によると、これは広州汽車集団と微信を展開する騰訊控股(テンセント)が共同開発したもので、メッセージの受信、閲覧、発信、音声通話の発信、受信の5つの機能があるという。公式に微信が自動車に搭載されるのは世界で初めてのことだとしている。

 SNS上では、「車でチャットをすることが大して必要なこととは思えない」、「運転中にも微信のメッセージを常に見ていなくてはならない人がいったいどのくらいいるんだ」といった冷めたコメントも多数寄せられている。

 ただ、広州汽車集団と騰訊控股は移動手段をサービスとして提供するMaaS(マース、Mobility as a Service)事業の新会社設立を本年2月に発表しており、今回の両者の連携は、両者が提供を目指す次世代サービスのごく初期の一歩に過ぎないのかもしれない(編集担当:猶木縁一郎)(イメージ写真提供:123RF)


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