中国の都市部は今や先進国の大都市で大差ないほどの発展を遂げた。都市部に住む中国人の所得水準は向上し、生活環境もずいぶん改善されたようだ。
しかし、ハード面では先進国と大差ないほどの成長を遂げた中国だが、ソフト面ではまだ改善の余地が多々あるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本での日常の一コマには、中国人を感動させることが数多く存在している」として、日本を頻繁に訪れる中国人の所見を記事に掲載した。

 経済発展や科学技術の向上は暮らしを豊かにしてくれるが、それだけでは快適な暮らしは実現できない。社会の数知れない人が誇りを持って行う仕事があってこそ、我々の生活がより快適になっていると言えるだろう。記事の中国人筆者は日本を訪れた際、「日本人が提供するサービスや仕事に対する誇り」を目にして深い感動を覚えたという。

 筆者は空港で荷物の積み下ろし作業に携わる日本人が手を止めて飛び立つ航空機を見送る姿や、公共バスの運転手が乗客の乗り降りを手伝う姿、宿泊施設のスタッフが深くお辞儀をして宿泊客の見送りをする姿を日本滞在中に目にしたと伝え、「自分の仕事に対する誇りと相手への敬意が表れていた」と主張。また、バスの運転手は白髪で60歳を超す年齢と思われたそうだが、これだけ年輩であっても乗客に深々と頭を下げる姿には感服せざるを得なかったとした。

 また、こうした仕事中の姿以外にも、感動は多くあったと紹介。混雑した電車の中でこの中国人の荷物が日本人の中学生に当たってしまったのに、相手は怪訝な顔をして責めるのではなく、逆に「すみません」と口にしたことに衝撃を受けたと伝えた。

 中国には日本と異なる習慣が数多くあり、「高齢者が定年後も働くのは可哀想な自治」と受け止める人が多い。また、仕事に対しても「従業員は求められたことだけを行う」という考え方があり、賃金が低い場合は特にそうした傾向が見られる。この中国人は日本旅行を通じて、日本人のおもてなしや心遣い、様々な配慮に深い感動を覚えたようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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