中国メディア・新浪新聞は4日、日本で行われた職場の雰囲気に関する調査で「会社内に殺気が満ちている」と答えた人の割合が最も高い結果になったと報じた。

 記事は、日本のあるサイトが先日職場の雰囲気に関する小規模な調査を実施したところ、「会社内に殺気が満ちている」と答えた人の割合が参加者180人中36%で最も多くなったと紹介。
「和やかで睦まじい雰囲気」の23%、「とても静かな雰囲気」の21%、「適度な緊張感がある」の20%をそれぞれ大きく上回ったと伝えた。

 そして、日本の会社に殺気が満ちる理由として、上司が厳しすぎる、もしくは、日常の作業があまりにも忙しく余裕がないといった点が考えられると説明するとともに、調査の実施者が「社員のモチベーションを高め、会社を発展させるという点からも働きやすい職場環境づくりを」と呼びかけたことを紹介している。

 この結果に対して、中国のネットユーザーは「搾取と圧迫。これが資本主義制度の姿である」、「ストレスが大きすぎる」、「仕事が終わっても、上司のお供で居酒屋に行かなきゃいけないなんて、あまりにも酷だ」、「業績を争う現場では、確かに殺気を感じる」といった感想を残している。

 また、昨今「996」(朝9時から夜9時まで週6日勤務)の勤務状況が社会問題化している中国の職場環境と比較して「中国に来てみるといい。きっと自分は幸せなほうだと感じるから」といったコメントを残すユーザーも一部で見られた。

 これまで、日本国内でも職場の環境改善に関する取り組みが進んできたが、記事が紹介したアンケート結果からは、その効果がまだまだ限定的なものに過ぎないことが伺える。日本においても中国においても、「生活の一部として仕事を楽しむ」という環境が広がるには、まだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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