日本人にとって身近な食材である「梅」は中国でも食べられていて、南部の一部の地域では塩漬けして乾燥させた梅を切った果物に混ぜ、果物の甘さをより引き出す使い方もされている。

 日本では「梅」と言えば、梅干しをはじめ、様々な食べ方で親しまれている食材だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人が梅を好んで食べる理由を分析する記事を掲載し、梅の持つ力について伝えた。


 記事はまず、日本は世界最大の梅の消費国であることは周知の事実であると紹介し、日本人の食生活において梅は非常に重要な位置を占めていると論じた。だが、梅は元々日本に自生していたのではなく、遣唐使によって中国からもたらされ、江戸時代に栽培や加工が始まったと紹介。そして、梅の加工方法は多岐にわたることや、毎年6月6日は「梅の日」とされていて様々なイベントが開催されることを伝え、「現代の日本人にとっても、梅は欠かすことのできない食材」であることを指摘した。

 続けて日本人が好んで梅を食べる理由について、日本人の食生活と関係があると分析。日本人は生魚など高たんぱくな食品を摂取するため、梅に含まれる天然の有機酸は消化を助ける働きがあると伝えた。また、風邪予防や胃腸の調子を整える働きもあると古くから信じられてきたことも理由として紹介した。

 最後に記事は、近年は中国でも「梅」の持つ効能に注意が向けられるようになっていて、梅を加工した食品が増えていると紹介し、「梅に対する理解が広がっていくことを期待している」と結んだ。中国と日本では梅の食べ方は大きく異なっているが、健康志向の高まりを受けて中国人も梅の持つ効能に注目し始めているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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