この中国人観光客は、兄妹3人で初めての日本旅行を計画し、3カ月も前からホテルや飛行機のチケットなどの準備を進め、15日間の日本旅行に向けて大張り切りだったそうだ。それが、東京に到着してわずか2日後の1月20日、新型コロナウイルスの情報を知り、パニックになりながら残りの時間をすべて「マスクを探す旅」に当てたと紹介している。日本では昨年末から報道されていたが、中国では情報がすぐに公開されず、1月20日に新型コロナウイルス肺炎に関する「重要指示」を出てから知った人がほとんどだった。
この旅行者3人は、旅行気分も吹き飛び、京都から大阪まで「毎日薬局を巡り、マスクの有無を尋ね歩いた」そうだ。ある旅行者から、開店直後がねらい目だと聞き、朝から中国人だらけの列に並びマスクを少し手に入れたこともあると振り返っている。こうして約2週間の旅行のほとんどを「マスクを探す旅」に費やした3人は、最後に「荷物のすき間というすき間にマスクを詰め込んで中国に帰った」と伝えている。
楽しみにしていた旅行が、マスク探しで終わってしまったのは気の毒だが、こうした中国人旅行客は少なくないとみられる。しかし筆者は、この旅行で感じるところもあったそうだ。薬局では、飛ぶように売れているマスクの値を吊り上げることはなく、むしろ「中国頑張れ」という文字が掲げられ、日本による素早い支援も知り、心温まる気持ちになったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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