さらに驚いたのは、車椅子の方が乗車と下車する際に、駅員さんがサポートをしていたこと。中国では、車椅子や体の不自由な人が電車やバスに乗るのあまり見かけたことがありませんが、おそらく人口が多いから、混雑する電車に乗るのは不便ですし、バリアフリーが不完全なのもあります。しかし、日本では駅員さんが改札で車椅子の方を乗車までサポートして、その方の降りる駅の駅員さんと連絡取り合い、降りるタイミングにドアの外でお出迎え。多くの乗客がいる中、特別対応していることに日本人の優しさを感じました。
初めて日本に来た中国人の観光客の間では日本の電車の快適さはとても評判で、駅での光景はよくSNSで話題になっています。近年、中国人観光客への“おもてなし”として、駅構内や車内での中国語でのアナウンスも増えてきました。
ここ2年の間で、東京メトロやJR北海道、名古屋電鉄の中国語アナウンスの依頼があり、私の声が流れています。しかし、乗車率の高い都内の主要路線ではまだ車内放送の中国語がありません。
地名だけでなく、人名や商品名も同じことが言えます。中国人は認識しづらい音は覚えにくいので、中国人にモノをPRする時、中国名をつけることがおすすめです! 日本の有名人でも、中国へ行く時に中国語の発音で自己紹介したりしますし、英語名やカタカナの名前の人は覚えやすい中国のニックネームをつけたりしています。言語的に特殊な国だからこそ、プロモーションする時に中国人に優しい名前が大事なんです。(写真は、筆者であるアンジー・リーさん。上海出身、タレント・ラジオDJとして活動中)
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