中国メディア・東方網は21日、中国で新型コロナウイルス感染拡大による混乱が続く中、東京五輪出場を控えた各競技の中国代表選手が日本を含む海外でのトレーニングを継続することが明らかになったと報じた。

 記事は、国家体育総局が21日、東京五輪に出場する各競技の中国代表選手について「できる限り早く出国してトレーニングを開始し、重要な選手に(ウイルス感染の)影響が生じるのを避ける」とする声明を発表したことを紹介した。


 また、現在すでに世界ツアーなどの試合に出場するために海外に滞在している卓球、バドミントン、体操、ボクシング、女子サッカーなどの選手たちは中国に戻ることなく、そのまま日本などのトレーニング拠点に向かうとしている。

 さらに、馬龍選手、劉詩ブン(雨かんむりに文)選手などトップ選手を含む中国卓球代表一行50人については、カタールオープン、韓国・釜山での世界選手権団体戦、そして、8月の東京五輪終了まで世界を巡り、その後はじめて帰国の途に就くことになると伝えた。

 このほか、テコンドー代表の選手30人とスタッフ7人も、今月5日に予定していた中国への帰国を取りやめ、9日より静岡で強化トレーニングを続けていると紹介した。

 新型コロナウイルスの影響はすでに様々な分野に波及しており、東京五輪の予選を含めた各スポーツ競技界にも影響を与えている。日本では運営側が対応に追われているが、中国では選手たちが国外で最善を尽くす努力を払うことになりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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