中国メディア・東方網は25日、日本の街頭でこのほど「武漢からの恩返し」として市民にマスクを配布する光景が見られたと報じた。

 記事は、先日ある動画がネットユーザーから注目されたとして、頭からかわいらしいキャラクターの被り物をした人物が日本の街頭で「武漢からの恩返し」と書かれた段ボール箱を抱えながら、通りかかった市民にマスクを配布する動画を紹介。
「これは、防疫意識の向上を呼びかけると同時に、中国へマスクを寄付してくれた日本人に感謝を示すためのものだ」と解説し、この取り組みは日本で中国人らが自発的に実施したものであると伝えた。

 そのうえで、この心温まる行動からは、先日東京の街頭でチャイナドレスを着た日本の少女がしきりに深々と頭を下げながら、湖北省武漢市のために募金活動を行ったことで多くのネットユーザーが感動させたことを想起させるとし、日中両国民による友好的なエピソードには多くの賛同が寄せられていると紹介した。

 さらに、昨今新型コロナウイルスを巡って中国や中国人、さらにはアジア人に対する差別的な言動が世界で散見されるなか、イタリア・ミラノで中国系女性が「ハグしましょう。私はウイルスではありません」と書かれた紙を掲げてフリーハグを行ったところ、30人あまりが足を止めてハグに応じた動画が紹介され、やはり多くのネットユーザーの感動を呼んだとしている。

 記事は最後に「ウイルスに国境は関係ない。国際社会が一緒に対処していかなければならないのだ」と結んだ。

 ウイルス感染状況に関して、ここ1週間ほどで中国と日本の立場が完全に逆転したような印象を覚える。中国も依然として予断を許す状況ではないが、後手に回っている印象が強い日本の感染対策と比べると感染縮小に向けた中国の自信が際立って見えるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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