日本と英国には多くの共通点がある。小さな島国であることや、経済が発達した先進国であること、道路も左側通行であり、お茶をよく飲むというところまで似ている。
そのためか、中国では日本と英国を比較することが多いようだ。中国メディアの今日頭条は27日、「日本と英国はどうやって先進国になったのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本と英国は世界で有数の先進国であることを紹介。2018年の名目GDPで見ると、日本と英国はそれぞれ3位と5位となっている。一人当たりのGDPでは日本は4万ドル近く、英国はそれ以上の4万2579ドルだ。

 ではなぜ、「小さな島国」なのに日本も英国も先進国になれたのだろうか。記事は「場所が良かった」と分析。英国は大航海時代に主な貿易が地中海から大西洋へと大きく変わった時に、貿易の中心地となって富を蓄え、産業革命の基礎を据えることができたとしている。一方、遠い極東に位置している日本は、ロシアや中国・清をけん制したい英国と協力できたので発展できたと論じた。

 さらには、日英共に「貿易立国」、「教育立国」として成功したことも挙げている。英国は教育を非常に重視しており、世界最古の大学であるオックスフォード大学があると紹介。ノーベル賞受賞者も数多く出していると指摘した。
一方の日本は、明治維新後に義務教育を導入し、留学生を英国や米国、フランス、ドイツなどの先進国に次々と送り、優秀で民度の高い人材を育成しアジア初の工業国になることに成功したと称賛。日本もまたノーベル賞受賞者が多いと指摘している。このほか、2か国とも「侵略」によっても豊かになったとも付け加えた。

 記事は結びに、「国が強く豊かになるためにまず重要なのは人材」と結論。「教育は国の豊かさの基本」だと締めくくった。日本は「米百俵の精神」あるほど教育を重視しており、これが日本の発展に大きく寄与していると言えるだろう。現在、日本の教育方針はこれまでの知識重視から思考重視への転換が図られており、さらなる発展に期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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