中国では日本の教育方針を高く評価している親は多く、日本で子どもを育てたいという中国人も増えている。しかし、中国メディアの今日頭条は2月28日、「日本のママたちがどれだけ大変か」を紹介する記事を掲載した。
中国人の抱くイメージとは違い、日本のママたちは想像できないほど大変だと指摘している。

 中国人の母親は、日本の母親に対していつも外見をきれいにしていて、家もピカピカで、毎日心にも時間にもゆとりがあるというイメージを持っているようだ。これは、日本人の女性はみんな結婚すると専業主婦になるという固定概念から来ているのかもしれないが、実際には仕事をしている母親は多い。

 記事はそんな幻想を抱く中国の女性に対し、「うらやむのをやめる」ように促している。日本のママたちは「中国の母親が想像もつかないほど毎日忙しい」からだという。先進国である日本では子育て支援が充実しているとはいえ、大変なものは大変だと力説している。

 そもそも、日本には中国のように祖父母や家政婦が子どもの面倒を見るという習慣がない。家事代行サービスもあるが、一般には高齢者が利用するものだと記事は指摘している。託児所に預けるという方法もあるが、働いた分の給料が利用料金で消えてしまうという理不尽さもある。

 そのため、「日本のママ達には自分の時間がない」と指摘。子どもと夫が寝しずまった後のわずかなすき間しかなく、翌日の朝は5時か6時には起きなければならない。子どもが幼稚園に行っている4時間程度は多少の自由な時間になるとはいえ、結局家事に追われると、いかに目の回るような忙しさであるかを紹介している。
ほかにも、学校にはPTAという団体もあり頭を悩ませる要素はたくさんあると伝えている。

 記事の中国人筆者は、これを毎日こなしている日本のママたちに敬意を示しつつ、「中国だったら恨み節になる」と中国よりもずっと大変だと強調。日本の母親のほうが中国の母親をうらやましく思っているかもしれないと締めくくった。結局は「隣の芝生は青く見える」というだけで、どこの国でも母親は大変であることに変わりはないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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