日系車は中国で引き続き売り上げを伸ばしている。2019年、中国の自動車市場は全体で前年比8.2%減となり、中国車も15.8%減となったが、日系車はトヨタが9%増、ホンダも8.5%増と好調だった。
中国メディアの今日頭条は1日、不振の中国自動車市場で日系車が好調な理由について分析する記事を掲載した。

 記事はトヨタの例を挙げ、「トヨタ生産方式」を見るとその理由が分かると分析。この「トヨタ生産方式」は、世界でも業界の別を問わず多くの企業がこぞって模倣しようとしており、中国企業も例外ではないが、「本当の意味で自分のものにしている企業は少ない」という。

 記事は、日本のこうした生産方式をそのまま自社に持ち込もうとすると、業績が上がるどころか現場が混乱すると指摘。なぜなら質の高い製品を効率よく生産するには、「従業員全員が自主的に動き、学習型の組織にする」必要があるからだとしている。

 そのうえで記事は、「トヨタ生産方式」の大きな特徴は「無駄をなくすこと」だと分析。テーラーの科学的管理法も無駄をなくして効率を上げることを目指しているが、トヨタ生産方式では「異常があれば従業員が生産ラインを止めることができる」という大きな特徴があると伝えた。

 そして、生産ラインを止めた後、作業員は上の人が来るのを待つのではなく「自分で問題を解決するよう努力する」と記事は紹介。従業員が主体的に生産に参加しているのだという。また、科学的管理法からすると生産ラインを止めると効率を下げるため叱られるところだが、トヨタではむしろ異常を食い止めたとして褒められると指摘。こうすることで質の高さを保障できていると分析した。

 さらに生産ラインから毎年8万件も改善案が出ているがその多くが採用されると紹介。
これが社員の肯定感につながっていると称賛した。さらに、日本ならではの終身雇用制も、社員の安心感につながり企業の長期的な利益を望むようになるとも分析している。

 中国のみならず世界でも日系車が人気であることと、質が高くて効率的な生産方式とには大きな関係があると言えるようだ。記事は、販売価格の安さを売りにしていた中国車も、日系メーカーを見倣って転換する時期に来ているのではないかと締めくくっているが、中国の現状を見るとトヨタ生産方式を導入するのは簡単なことではなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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