1990年代に中国製のバイクがベトナム市場に参入したものの、中国製のバイクは質が悪く数年で壊れてしまう。最低10~20年は乗り続けたいというベトナム人の期待に答えてくれたのが、日本製のバイクだったのだ。中国製のバイクは、燃費もよく耐久性もある日本製のバイクに徐々にシェアを奪われていった。
さらに、ベトナムに電動自転車が不向きなのはその地形が関係している。平地が少なく、多くは山、丘、ジャングル、斜面があるため、馬力のない電動自転車は不向きだ。ベトナムの多くの農村部では電力がなく電動自転車を充電することすらできない。
では、日本以外のバイクメーカーはどうか。かつて、ヨーロッパのバイクがベトナム市場に参入したこともあるが、ベトナムは関税がとても高く、高級品であるヨーロッパのバイクはベトナム市場には合わなかった。また、ヨーロッパスタイルのバイクは基本的にヨーロッパ人の身長に合わせて設計されており、身長が低いベトナム人には、ヨーロッパのバイクには向いていなかったのだ。
こうした複数の要素でベトナムは今でも、日本製のバイクの独占状態となっている。もちろん、今後中国製や台湾製のバイクが品質、価格ともにベトナム人の予算と見合ってくれば今後変化していく可能性もある。日本メーカーとしても、厳しい市場競争の中でコスパや地位を維持するために奮闘し続けなければならないだろう。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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