記事は、中国人の観光目的地や留学先として非常に人気の高い日本には、中国に似た文化が非常に多く、中国人は自然と親近感を覚えると紹介。
そして、数ある日本文化の中でも特徴に富んでいるのが店舗の看板の文化であり、似たり寄ったりの看板が多い中国に比べ、日本の店が掲げる看板にはそれぞれ温かみがあると説明。特に飲食店の入口に掛けられている暖簾は、日本独特の街文化、看板文化ともてはやされることが多いとする一方で「実は暖簾はもともと中国で生まれたものなのだ」と紹介している。
そのうえで、暖簾はもともと中国で風や塵を避けるために軒先に掛けていたものであり、その後店の装飾として用いられるようになったが、中国の暖簾はいつしか廃れていき、逆に日本では暖簾文化が発展していったと解説。「中国の店が暖簾を下げているのを見て、日本らしいと感じてしまうのは些か悲しい。なぜなら、暖簾はわれわれの祖先の遺産なのだから」とした。
記事は「わが国はこれまで、いったいどれほどの先祖伝来の文化を捨ててきたことだろうか」と問いかけるとともに、若い世代にはかつて中国で生まれ、存在し、いつしか廃れていった文化についての知識を絶えず学んでほしいものだと結んでいる。
中国の店舗や商業施設に行くと、入口に厚い短冊状の透明ビニールで作られたカーテンが設置されているのをよく見かける。これは風除けや雨除け、そして夏の冷房や冬の暖房の空気を外に逃がさないためのものなのだが、これこそ古代中国で生まれた暖簾の現代中国版なのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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