日本政府は、特定の国に生産が一極集中している製品や部品に関して、生産拠点を国内に回帰させる、または東南アジアに移転させるよう促している。これは主に中国を指しており、日本はマスクや防護服の不足を通じて「中国にいかに依存してきたか」を痛切に再認識させられたといえるだろう。
記事はまず、日本のサプライチェーンが中国から離れるのは短期的には現実的ではないと指摘。すでにかなりの投資を中国で行っており、日本政府も企業に撤退を強制することはできないと指摘した。企業は国内回帰するかどうかをコストと収益の面から考慮するからだとしている。ほかにも人件費、労働力不足、輸出コスト、税金、中国市場を失うなどデメリットが多く「割にも合わない」とも主張した。これまでも国内回帰すると言いながら「実行した日本企業は少ない」のはそれだけ現実的ではないためだとした。
では、東南アジアへの移転はどうだろうか。記事は、例えばタイは洪水が発生するという問題があるほか、停電、断水が頻発する東南アジアではインフラが不安要素で、物流にも影響を与えるので、「中国の代替案にはならない」と断言。そのため、日本政府が目指している「国内回帰と多元化は現実的ではない」と主張した。
結局のところ、中国としては日本企業が続々と撤退していくのは避けたいところなのだろう。
【関連記事】
日本を訪れて感じた驚きと敬服・・・「そこには侵略してきた国の面影はなかった」=中国
我が国には作れない高精度のネジ「大量生産が可能なのは精度が求められないネジばかり」=中国
日本は製造強国だろう! なぜマスクの品切れが続くのか=中国報道
これが農村だと? 日本の農村を訪れて「固定概念が徹底的に覆された」=中国報道
日本の「清潔さ」を思い起こすと「日本旅行に行きたいという気持ちが湧き上がる」=中国報道