日本ではよく冷えた飲料をごくごくと飲むことに抵抗を感じる人は少ないだろう。しかし、中国では冬はもちろんのこと、真夏でも冷たいものは一切飲まないという人は少なからず存在する。
中国メディアの百家号は14日、冷たい飲み物は「中国では身体に悪いとして敬遠されている」ことを紹介しつつ、氷水を抵抗なく頻繁に飲んでいる日本人が長寿であるのは「一体どういうことなのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、たとえ夏の暑い日であっても、「身体に配慮するなら温かい飲み物を口にすべき」というのが中国の常識とされていると紹介し、実際に夏でもお湯や温水を飲んで体調を整える中国人は多いと指摘。一方、日本では冬でも飲食店で冷水が提供されることもあるように、日本人は日頃から冷たい飲み物を口にすることを厭わないと紹介し、「身体をいたわって夏でも温かいものを飲む中国人よりも、身体に悪いはずの氷水を日頃から飲んでいる日本人のほうが長寿であるのはどうも納得がいかない」と指摘し、「お湯を飲む習慣は万病の予防となる」という中国における定説は間違っていたのかと問いかけた。

 続けて、中国でも氷水を飲むことに対しての意見は分かれており、ネット上では「氷水を飲むことを支持する人と支持しない人の間で議論がある」のが現状と指摘。氷水を飲むことを支持する中国人たちは「中国人が温かいものを飲むのは、単に衛生面でのリスクを回避するために、沸騰させた水を飲んでいたことの名残」であり、そもそも飲み物の温度と寿命には大きな関係はないと主張する人もいることを指摘した。

 中国では東洋医学の考え方に基づき、体を冷やすことは万病の元と信じる人は多いが、記事は医療の専門家の意見として、氷水を飲む日本人が長寿なのは「日本の医療水準が高く、治療や診察が受けやすい医療制度があるからだ」と別の理由を指摘し、飲み物の温度が直接的に寿命を左右するものではないとの見方を示した。

 体を冷やさないようにすることは免疫力を高めるうえでも有益と言われているほか、体を冷やすと代謝が下がるので太りやすいとも言われている。飲み物の温度が寿命を直接左右することはないにしても、健康に与える影響はそれなりにあると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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