記事は、現代の中国では「詩仙」の李白と「詩聖」の杜甫が唐詩の世界の双璧をなしており、白居易の地位は2人にやや劣ると紹介。
その例として、紫式部の「源氏物語」では白居易の詩が100首あまり引用されおり、「藤壺」の章は「長恨歌」の楊貴妃を想起させ、「須磨」の章で光源氏が遭遇する出来事は「琵琶行」の名句を想起させるとした。
また、日本では白居易の詩から取った物の名前も少なくなく、「紫陽花」もその例の1つであると紹介。源順(みなもとのしたのごう)が白居易の詩にあった「紫陽花」(シヨウカ)を「あじさい」のことだと思い込み、「あじさい」に「紫陽花」の漢字を当てるようになったとの言い伝えがあると伝えている。
さらに、京都の桂離宮にある建物「月波楼」は白居易の「月点波心一顆珠」という句にちなんだものであると紹介した。
記事は、白居易が日本で慕われている理由として、詩の分かりやすさ、文をもって道を説くスタイル、見た景色を通じて気持ちを表す叙情的な表現が日本人の美意識、信仰、「もののあわれ」文化にマッチしていたことを挙げた。
そして、河南省洛陽市にある白居易の墓前には、日本人が立てた石碑があり、そこには中国語で「日本文化の恩人」、日本語で「後世文学の恩人」と刻まれていることを伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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