記事は、日本が得意とする新素材は多いと紹介。特殊セラミック、炭素繊維、特殊なプラスチックなどで世界をリードしていると紹介した。例えば、「炭素繊維」の分野では世界市場のかなりの部分が「日本企業の手の内」にあり、日本企業3社で49%のシェアを占めているとその強さを伝えている。
日本は新素材技術の発展のため、積極的に「投資」を行っていると紹介、いつ、どれだけの利益につながるか読みにくい基礎研究を大切にしており、しっかりと予算を投じて、基礎研究に取り組んでいることを強調。中国では手っ取り早く利益になるものや、「少ない予算で、できるだけ大きな利益」をあげるものが優先される傾向が強い。それゆえ基礎研究は軽んじられる傾向があるが、記事は日本が「新素材」の分野で強いのは、まさに基礎研究をおろそかにしてこなかったからだと伝えた。
また、日本は政府主導のもと「産学官」連携を強化してきたことや、大企業と中小企業が協力関係にあることも、新素材分野における強さをもたらしたと指摘。中小企業は細分化しているため、それぞれに専門知識と技術の蓄積があり、研究開発能力が高いと評価した。そのため、日本企業にしか作れないものが多く、特許数も世界有数であり、「隠れたチャンピオン」として日本の先進的な分野を支えていると称賛している。
日本は完成品の分野では最近見劣りしているが、目立たない素材や部品の分野では世界をリードしており、それを陰で支えているのが無数の中小企業だと言えるだろう。中国人に尊敬される「匠の精神」がこうした中小企業でいかんなく発揮されているのが、成功のカギと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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