記事はまず、東アジアの国で「ノーベル賞に最も近い国」は、日本、中国、韓国の順だと順位を付けている。中国も自然科学3賞の受賞者はわずか1人なので、平和賞1人のみの韓国と大差ないはずだが、「中国の科学技術の基礎研究は表に出さないので、評価されないだけだ」と主張。それに、華僑や華人も含めればノーベル賞受賞者は少なくないので、実際には日本と大きな差はないとしている。
それはさておき、韓国がノーベル賞を取れないのはなぜだろうか。記事は、「人口が少ないこと」が理由の1つに考えられると分析。人口が少なければそれだけ不利なうえに、韓国は多くの人材が応用科学の分野に集中し、基礎研究が弱くなったと指摘した。ノーベル賞受賞者を多数輩出している欧州の場合、国ごとの人口は少ないが、欧州には国を超えて学ぶ合う土壌があるのでアジアとは違うとしている。
また、「工業化が始まった時期が遅かったこと」も関係していると主張。日本と中国はそれぞれ明治維新と洋務運動の時期に工業化が始まったが、「韓国は日中よりスタートがかなり遅れた」としている。また、日中両国は政府が先頭に立って科学技術を段階的に向上させてきたが、韓国にはそれがないとも指摘した。
韓国は近年発展が進み、アジアの先進国とみなされるようになったが、その韓国でこれだけノーベル賞受賞者が出ないというのは不思議なほどだ。しかし、それよりも不思議なのは、同じように賞をほとんど取っていない自国を、日本と同列扱いにして韓国と比較している中国ではないだろうか。
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