記事は、かつて日本で1個18万元(約290万円)の値が付き、メロンの王様と呼ばれる日本のマスクメロンが、同省広州市増城区にある村で栽培に成功し、現在予約販売を受付けていると報じた。
そして、マスクメロンについて1980年代から日本より取り入れられて各地で栽培が試みられてきたものの、高級品種ゆえに栽培環境や栽培技術などの条件が厳しかったためいずれも成功せず、全国的に栽培が広がらなかったと伝えた。
その上で、同区では考察を重ねた結果マスクメロンの栽培に適した条件を持っていることがわかり、67アールの試験栽培を開始し、およそ3000個の品質基準を満たしたマスクメロンの栽培に成功したと紹介。高品質なマスクメロンを栽培するための投資も惜しまず、日本から高い報酬で専門のハイテクチームを招き、種苗選び、栽培技術、施肥計画、与える肥料など栽培に関するあらゆるセクションをひとまとめにして日本から導入したとしている。
21世紀に入って目覚ましい経済成長を続けてきた中国だが、西部地域を中心とする農村地帯は旧発展からいささか後れを取っており、農村の振興や農家の生活水準向上などが課題とされてきた。記事は、近年中国で農村振興政策が次々と実施されており、各地の農村で経済的効果と社会的効果を両立する農業の発展が模索されていると紹介。その中でマスクメロンという有力な商品作物の栽培に成功した同区では、今後栽培面積を拡大し、村おこしの目玉に育てていく計画だと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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