現在、世界的にコロナの影響が広がっているが、比較的影響が限定的な中国にはとどまり続けるケースは多いようだ。このほど、中国メディアの百度が中国滞在中の日本人に聞いた「中国滞在のメリットとデメリット」についてまとめている。


 まず、中国滞在のデメリット。やはり一番の懸念材料は環境問題。空気や水の汚染などで、長期の中国滞在に健康への影響を懸念している声も多い。こうした環境問題も徐々に改善はされてきているものの、長期滞在者にとっては健康への影響は心配だ。さらに、医療の問題。日本では定期的な健康診断で、病気の早期発見が可能だが、中国ではまだ医療機関や設備が日本ほどではなく、中国滞在時の懸念材料になっている。さらに、移動距離。記事は、「”近いから遊びに来い”と、友人に言われてでかけたら、バスで片道4~5時間かかってしまった」という体験談を紹介している。日本人と中国人で「近い」の感覚が違うため、戸惑うこともあるようだ。

 次に、中国滞在のメリット。まずは食。中国それぞれの土地で本格的な中華を味わえる。
また、交通についてはタクシーやカーシェアリングなども発達しており、費用も安く、便利。さらに、コロナウイルスの感染もある程度コントロールされており、いまだに夜市や屋台など夜の街もにぎわっている。中国製の家電や生活関連の製品も思ったほど悪くなく、コスパもいい。また、中国滞在時には一度知り合いになれば、かなりフレンドリーで人情味のある中国人の友人たちにも助けられる、といった声も紹介している。

 現在、東京を脱出し、地方都市へ移住するケースが増加している。今後は、海外への移住を考慮する「日本脱出」もひとつの選択肢になるかもしれない。もちろん、どの国に行くにしても、メリット、デメリットを比較して移住を決定する必要がありそうだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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