記事はまず、日本は米国やドイツと並ぶ世界トップレベルの製造強国だと紹介。鉄鋼や複合材料などの材料分野や、精密加工、ロボット、自動車などの分野で世界トップレベルだと伝えた。そして、これらの業界はいずれも航空機製造と密接な関係があると指摘している。
続けて、三菱重工業は人工衛星打上げ用ロケットを開発できるだけの技術力を持っているほか、日本には世界の航空機メーカーに部品や素材を納品している企業が複数あることを強調。日本の製造業の実力は本物であり、その実力からすれば航空機を製造できても不思議ではないとしながらも、実際は日本は航空機の製造という点では世界的な競争力を有していないと主張した。
では、日本の製造業は高い競争力があるにもかかわらず、なぜ航空機の分野では開発が難航するのだろうか。記事は、主な理由は「設計の不備」にあると分析し、つまり問題は「製造」ではなく「設計」の分野にあり、航空機の設計は非常に複雑で極めて多くの部品が関係するため、豊富な経験と技術の蓄積が必要だと強調。日本は戦後、航空機の開発が禁じられたことで、経験と技術の蓄積が足りないのだと説明した。
三菱スペースジェット事業の凍結は、新型コロナウイルスによる航空機需要の消失も大きく関係しているとも言われているが、多くの資金と時間を投入した事業の凍結は残念なことであり、各業界に与える影響も少なくないだろう。将来的には再開する方針とのことであり、新型コロナが収束し航空需要が回復したら再開することを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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