中国は発展途上国とはいえ、先進国以上の競争力を持つ分野も少なくない。日本と比べると総合的にはどちらが強いのだろうか。
中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本と中国の実力を比較する動画を紹介した。

 動画はまず、日本の「国土面積」は中国の雲南省と同じくらいに過ぎないと紹介。森林資源と海洋資源以外、あまり「資源」のない国だと指摘した。また「経済面」では、2010年に中国のGDPは日本を超えており、2019年の増加率も中国は6.1%だったのに対し、日本は0.7%に過ぎないと指摘。長年低迷している日本に対し、中国は経済成長が続き、日本とは差が開く一方だと誇らしげに伝えた。

 他にも、「軍事面」で中国は日本より強いと主張。国産で戦闘機を作れるほか、核兵器を保有しているのに対し、日本は「永遠に核兵器を持てないし、武器は米国から輸入している」と格差を強調した。日本の誇る「科学技術」も、今では中国と大差なくなっていると主張している。動画は結論として、中国は今ではあらゆる分野で日本を追い越し、中国国民の誇りになっていると自画自賛で締めくくった。

 これに対し、動画に寄せられたコメントのほとんどが「日本を甘く見てはいけない」、「自負は良いが、うぬぼれはまずい」など、おごりを戒めるものだった。「面積を雲南省と比較するなら、他も雲南省と比較すべき」、「経済の比較は1人当たりGDPでするものだ」、さらには、「日本は武器を作る能力がないのではなく、米国が作らせないのだ」など、事実は正確に伝えるべきという指摘も目立った。

 また、「日本は控えめなだけ」という人も多かった。
中国人は何かと自分を大きく見せたがる傾向があるが、日本はその逆であることに気付いている中国人も少なくないようだ。中国のメディアの報道は自画自賛が目立つが、ネットユーザーは意外と冷静なようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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