朝鮮半島をめぐって日本と清との間で起こった日清戦争。大国であった清を相手に日本が勝利したことは世界中に大きな衝撃を与えた。
当時の清は国内の改革で日本に先んじていたはずだが、なぜ日本に敗れたのだろうか。中国メディアの百家号は3日、この理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、当時の清国内では太平天国の乱の後、洋務運動が始まって西洋の武器を学び、工業の近代化に着手したと紹介。日本ではこれに少し遅れて明治維新が始まったと伝えた。ところが、30年後の日清戦争で先に改革をスタートさせていたはずの清が日本に負けたと悔しそうに述べている。

 また、日清戦争時の清軍は西洋式の軍服を身にまとい、西洋式の銃を持ち、ガトリング砲などの連射火器も装備していたと紹介。ドイツ軍から顧問を招聘してドイツの戦術も学んでおり、どこからどう見てもアジア最強の軍隊だったはずだが、「それは表面的なものに過ぎなかった」と指摘した。

 具体的には、清の精鋭軍はその内部が「腐敗と無知で満ちていた」と分析。士官は基本的に軍事教育を受けていない人ばかりで、士官選抜の基準は「弓矢に秀でて勇猛」という昔ながらの基準だったという。これは北洋艦隊も同様で、最新の装備を持っていたものの、相応する戦術と思考が足りなかったと指摘。「盲目的に表面を真似た」だけで、西洋の「制度」を採用せず、「既得権益を手放せなかった」ことが敗戦の大きな要因だったと論じた。

 こうしてみると、日本が清に勝利したことは必然の結果だったとも言えそうだ。
「表面的に真似る」というのは、パクリが横行する現代中国でもやはり見られる傾向であり、歴史から教訓を学べてないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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