記事は、日本が環境の美しい国の一つとして世界的に知られており、大都市から農村に至るまで非常に空気がきれいてあり、晴れた日の青空は「まるで画像のフィルター加工をしたかのように澄み切っている」とした上で、日本の環境が美しい理由をいくつか挙げている。
まず、日本の大部分が温暖湿潤気候に属し、年間を通して雨が降るため空気の汚れが雨とともに落ちてきれいになりやすいという気候面の理由を挙げた。また、非常に細かくかつ厳しく設けられているごみ回収ルール、帰宅後の手洗いうがいや履物を脱ぐ習慣、頻繁な入浴の習慣など、清潔を保つための習慣が多くの市民の身についているとした。
そして、経済や社会の飛躍的な発展による産業構造の転換も日本の環境改善に大きな役割を果たしたと指摘。近代から戦後の高度成長期に至るまで、日本でも深刻な環境汚染が生じ、水俣病をはじめとする公害病が人びとを苦しめたした上で、経済成長に伴う産業構造の大きな変化により、エネルギー消費と汚染が大きいローエンドな製造業は海外へと拠点が分散し、日本の環境汚染は次第と改善していったと伝えている。
また、科学技術の発展による功績も大きいとし、日本が十分な財力と科学技術を持って環境の質を高めてきたと紹介。2011年の東日本大震災までは大々的に原子力発電を推進し、震災後は水力発電や風力発電などの整備によって温室効果ガスを大量に排出する石炭火力発電の割合を下げる取組が行われているとした。さらに、技術自体も省エネ化、低汚染化に向けた改良が日々進められているのだと伝えた。
記事はこのほか、環境保護に力を入れる上でやはり必要なのは市民の意識や教育であり、日本では早い時期に国民の識字率が高まり、各種教育制度が充実していたからこそ、環境保護の教育や啓蒙活動も十分に効果を発揮したのだと解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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