韓国メディアの報道によると、2020年の韓国の1人あたり国民総所得(GNI)がイタリアを超えたようだという。中国メディアの百家号は12日、「イタリアを超えた韓国」と「日本」の1人あたりGNIには現段階で「どれほどの差があるか」について分析する記事を掲載した。


 記事によると、2020年の韓国の1人あたりGNIは約3万1000ドルになる見込みだという。19年まではイタリアが韓国をわずかに上回っていたが、20年は新型コロナウイルスの影響でイタリアの経済成長率がマイナス7.9%になることが予想されているため、韓国がイタリアを超えることは確実だと伝えた。これで韓国は初めてG7の国を超えることになったという。

 続けて記事は、G7のなかでイタリアに次いで1人あたりGNIが韓国に近いのが、2019年に約4万ドルだった日本だと紹介。韓国は日本を超えることができるのだろうか。記事は、韓国の1人あたりGNIは2007年に初めて2万ドルを超え、その10年後に3万ドルを超えているが、4万ドル以上まで成長させて日本を超えるのは「そう簡単なことではないと」の見方を示した。

 その理由として、韓国は電子製品や半導体、パネル、造船などの分野で日本に勝っているとはいえ、日本は自動車、電子製品の部品、半導体材料や設備、精密機器、ロボットなどの分野で優れており、経済力で日本に追いつくのは簡単ではないためと分析している。

 そのうえ韓国は財閥の大企業だけが強く、中小企業の基盤が脆弱であるのに対し、日本は中小企業も強く、半導体材料の輸出管理強化で韓国が慌てふためいたことからも、産業チェーンや技術革新の面で日本とはいまだに格差があることは明らかだと指摘した。それで、韓国が日本を超えることができるとしても「それにはかなりの時間がかかるだろう」とした。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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