中国メディアの百家号はこのほど、日本と中国の一人あたりGDPについて比較する記事を掲載した。「差があることを認めてこそ進歩できる」と指摘し、問題を直視するよう促している。
記事はまず、中国の1人当たりのGDPについて、2019年に初めて1万ドルの大台に乗ったと紹介する一方、日本は1981年にすでに1万ドルに達していたと指摘。「中国より約40年も進んでいた」と指摘した。「差があることを認めてこそ進歩できる」というのは、現在の中国の1人当たりのGDPは「40年前の日本の水準」であるという「差」を認識すべきだということだろう。
また、日本は一人あたりGDPが1000ドルを超えたのが1966年で、1万ドルを超えたのが1981年であったため、わずか15年しかかからなかったと紹介。一方の中国は2001年に1000ドルを超え、2019年にようやく1万ドルをこえたので18年もかかったと違いを強調している。
それで、こうした中国の発展は誇ることができるが、同時に日本との差を直視すべきであり、そうすることでさらなる進歩が期待できると結んだ。中国は自画自賛を好む傾向があるが、さらなる発展にはこうした謙虚さも必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
日本の業者が上海に建設したマンションが「違いすぎた」=中国
旧日本軍の戦闘機「紫電」に見る「ネーミングセンス」と「学習能力の高さ」=中国
中国人が「中国の国際イメージは日本に及ばない」と感じる理由
中国人が日本に対して「尊敬」とともに「恐ろしい」と表現する理由
中国が捨てた「宝物」、日本はそれを拾ってアジア一の国になった=中国