記事は、日本でアヘン戦争のような戦争が起きなかったのは、「日本には市場としての魅力がなかったから」だと主張し、当時の日本はまだ貧しく、西欧列強の興味を引くような存在ではなかったからだと主張した。
アヘン戦争は1840年に勃発した戦争だが、当時の日本は江戸時代であり、天保の改革が行われていた時期に当たる。記事は江戸時代の日本はまだ貧しく、幕府の将軍や旗本、各藩の藩主は食事の心配こそなかったが、足軽は非常に貧しく、浪人の数も多くて食べ物に事欠いていた時代だと主張した。
さらに日本は非常に資源の少ない国で、これは当時、脚気を患う人が多かったことからもよく分かると主張。脚気はビタミンB1不足で引き起こされる病だが、「野菜果物を食べればいいだけなのに、日本は貴族でも野菜果物が食べられなかった」と説明。このことから当時の日本がいかに貧しかったかがよく分かるとしている。
江戸時代に脚気が流行したのは確かだが、これは当時「江戸患い」とも呼ばれ、白米を食べる習慣が江戸で広まったことが関係していると言われる。副食が少なく、特に肉食の習慣のなかった日本ではビタミンB1を豊富に含む豚肉などを食さなかったこともあるだろう。いずれにしても筆者は、日本がどれだけ貧しかったかを強調することで、当時の清がアヘン戦争を仕掛けられたのは「外国に狙われるほど豊かだったから」と言いたいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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