婚約指輪や誓いの言葉を送る「プロポーズ」なしで結婚するカップルもいます。プロポーズがなかったことに対して、女性側・男性側、お互いのリアルな気持ちはどうなのでしょうか?実際にはどちらかが後悔していることもあるようです……。
プロポーズなしで結婚した人はどれくらい?

既婚者を対象としたアンケートでは、プロポーズなしで結婚した人は男女合わせておよそ15%という結果でした。
●結婚する前にプロポーズはしました(されました)か?

プロポーズなしで結婚した理由

なぜプロポーズせずに結婚したのか、多かった回答を見ていきましょう。
流れで、なんとなく
プロポーズしなかった理由として、付き合っているうちに自然と結婚する流れになった、なんとなく結婚することになったという回答がもっとも多く、男性からは「必要ない・意味がない」「それが自然な形だった」「今幸せに過ごしているから(不要だった)」というコメントが多く見られました。
住宅ローンを組むためやマンションの更新といった、生活上の手続きの都合で婚姻届を提出する必要があったという回答もありました。
子どもができたから
子どもを授かったことで、プロポーズというプロセスを経ず、半ば自動的に結婚することになったというケースも多いようです。
結婚前提で付き合っていた、同居していた
もともと結婚する日や時期を決めて同居していた、結婚相談所で知り合い結婚を前提に付き合い始めたなど、改めてプロポーズする必要がなかったというケースもありました。
プロポーズなしの結婚は後悔しない?

プロポーズなしで結婚したことを後悔しているかどうか尋ねると、回答は以下のように、男女で大きく異なる結果に。
●プロポーズがなかった/しなかったことを後悔している
・女性:83.3%
・男性:16.7%
後悔している理由を聞くと、女性側からは素敵なプロポーズに憧れていたという声が多く挙がっています。
プロポーズをしてもらうコツ

プロポーズなしで結婚するのを避けるためには、どんな方法があるのでしょうか?
「一般社団法人異性間コミュニケーション協会」代表理事・佐藤律子さんにコツを伺いました。
プレゼントで指輪をねだる
プロポーズには指輪が付きもの。その指輪をもらう約束をしてしまう、という作戦です。
クリスマスや誕生日の前に、もし「プレゼントは何が欲しい?」と聞かれたら「指輪!」と思い切って言ってみましょう。
指輪が欲しい=結婚したい気持ちがある=プロポーズを断らない、という図式が成立し、プロポーズをしても断られないだろうという安心感が生まれます。
ブライダルフェアに誘う
「ただでコース料理が食べられるんだって」「気軽にデートで利用するカップルも多いらしいよ」と恋人をブライダルフェアに誘ってみましょう。
ブライダルフェアでは、結婚式への具体的なイメージが膨らみ、結婚への意識が高まります。そうなればプロポーズまであと1歩!
会場によってはプロポーズに協力してくれるサービスもあるので、プランナーさんとの打ち合わせの際「でもプロポーズはまだなんです」とさりげなく伝えてみましょう。
周囲からプレッシャーをかけてもらう
長く付き合っているカップルに有効な方法です。
自分や相手の親、きょうだい、友人から「結婚はいつするの?」と、ことあるごとに聞かれると意識せざるを得なくなります。「結婚しよう」のひと言を引き出すために、外堀から埋めていきましょう。
明るく自分からプロポーズ
やっぱりこの人しかいない!と思うなら、自分から「結婚したい」と伝えましょう。
自分でなかなか決断できないとき、相手からのアプローチは助かる場合もあります。「結婚したいからプロポーズしてほしい」と伝えてみるのも一つの方法です。
プロポーズする日を約束させる
どうしても相手からプロポーズしてほしい!という人の場合、自分で日にちや場所を決めて「プロポーズしてほしい」とある程度の段取りをしてあげるのもアリ。
レールを敷いてあげれば、それに乗っかってプロポーズしてくれる可能性が高まります。
また、「ホテルのレストランでプロポーズされたい」など、自分が理想とするプロポーズのシチュエーションを演出できる点もおすすめです。
あえて別れをちらつかせる
一か八かの強硬手段になりますが、「今年中にプロポーズしてくれないなら、別れて結婚相談所に行く!」など自分の決意を伝えてみましょう。
これでプロポーズをしてくれなかったらお別れするリスクはありますが、そこまでの覚悟を見せるという意味では効果的な方法です。
結婚後に後悔しない選択を!

プロポーズをするかしないかは、あくまでも自由。ふたりが幸せなら、必ずしもプロポーズをする必要はありません。
でも、もし本当はきちんとプロポーズしてほしい/したいと思っているなら、プロポーズなしで結婚してしまうと後悔するかも。思わぬ擦れ違いが生まれないよう、お互いの考えや希望を日頃から話し、価値観を確認し合うようにしましょう。
取材・文/とみこ
【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事。
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTなど人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ3万人を超える。
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2021/8/20~2021/8/23
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20、30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
【データ出典】
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2021/9/9~2021/9/22
有効回答数:34人(女性)